ミャンマーの少数民族の歌とファッションのチャリティー
- 2018/4/3
- ぷらっとニュース
- NPO法人PEACE, マリップ・セン・ブ, ミャンマー
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ミャンマーの少数民族の歌とファッションのチャリティー
在日ミャンマー人の少数民族の相互支援や交流を進めるNPO法人PEACE(マリップ・セン・ブ代表理事)が3月31日、東京都北区の赤羽会館で歌とファッションショーのチャリティ・イベントを開いた。題して「ミャンマー少数民族 衣の祭典~奨学金創設のためのチャリティー・ミュージック&ファッションショー」。在日のミャンマー人ら約500人が民族色豊かな歌とファッションの共演を楽しんだ。
このイベントは今年で3回目。ミャンマーは人口の6割を占めるビルマ族をはじめ、カチン、カレン、シャン族などで構成される多民族国家。日本にも少数民族をはじめ様々な民族のミャンマー人が暮らしている。ミャンマー国内では、ミャンマー軍と少数民族の間で武力衝突が起きているが、日本では民族同士の融和と共生が進んでいる。それを象徴するのがこのイベントだ。
PEACEは民族間の共通の課題として子供教育の重要性を訴える。そのための奨学金を創設しようと呼びかけたところ、在日の様々な民族だけでなく、母国の人たちもこれに応えて応援。今回、イベントのディレクターのカチン州の出身のデザイナー、MAKAさんをはじめ祖国のトップクラスの歌手やファッションモデルが航空運賃を自ら負担するなどボランティア精神で駆け付けた。
イベントの呼び物は、民族ごとのファッションショー。伝統的な民族衣装ばかりでなく、最近流行のコレクションも数多く披露された。落ち着いた色調やきらびやかなデザインの数々作品が場内を「多民族カラー」で包んだ。
今年は日本人が集団でハワイに移住をして150年の節目の年。6月にはそれを記念してハワイで「海外日系人大会」が開催される。日系人はハワイやアメリカ本土、ブラジル、ペルーなどに300万人以上が暮らしているが、教育熱心で勤勉な民族としてそれぞれの国の政治や経済などの分野で活躍している人が少なくない。在日ミャンマー人も日本語教育などに力を入れており、その子供たちの中から優秀なグローバル人材が数多く育つことが期待される。