- Home
- 多言語化現象研究会 第74回研究会
多言語化現象研究会 第74回研究会
- 2021/2/17
- 2 comments
日時:2021年3月28日(日)14:00~17:00
開催方法:オンライン会議システム Zoomによる
第一報告 14:00~15:20
報告者:三好直美(関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科博士課程前期)
題目:「日本語教育の中で歴史を扱う可能性
―ドイツ語・フランス語教育における文化事情の扱い方からの提案―」
要旨 日本で学ぶ日本語学習者の多くは、日本の旧被占領地の出身である。
しかし、日本語教育で正式に歴史が扱われることは無い。
本研究では、日本語教育の中で、歴史をどのように扱うかを明らかにするため、
ドイツ語、フランス語、日本語教育における文化事情の扱いを手掛かりに、
語学教師へのインタビューおよび日本語学習者を対象としたアンケート調査を実施した。
また、歴史問題に触れる日本語教材を作成し、授業実践を行った。
この結果から、語学教材の中で、その言語が話されている社会が抱える負の出来事も話題にすることは、
学習言語を用いて、立場の違いを超えて交流する端緒となりえると考える。
したがって、今まで日本語教育であまり取り上げられなかった戦争やマイノリティなどの
社会問題をテーマにした教材を、積極的に日本事情に取り入れることが急務であることを主張する。
第二報告 15:40~17:00
報告者:井上 徹(一橋大学大学院言語社会研究科特別研究員)
題目:「「やさしい日本語」はやさしいか」
「やさしい日本語」は平時および災害時の2種類ある。
これらふたつの「やさしい日本語」普及促進キャンペーンが国や自治体によって現在全国的に展開されている。
本研究は平時の「やさしい日本語」に焦点を当て、その有効性がいまだ検証されておらず、
実際有効でもなく、その本来の対象者である地域型日本語教室に通うN4以下の
日本語能力しかない大多数の「生活者としての外国人」にとって「やさしい日本語」
はやさしくないことを検証し、文化庁の現行日本語教育事業の大幅変更を促すものである。
お申し込み方法
以下のURLにアクセスし、必須項目(名前、メールアドレス、所属(学校など))を記入し、事前登録をお願いいたします。
登録者には当日参加用のリンク(本人のみ有効)が送付されます。これで事前登録が完了します。当日に参加用リンクからご参加ください。資料は当日配布となります。
●多言語化現象研究会事務局: webmaster @ tagengoka.sakura.ne.jp(アットマークを半角にしてください)
●研究会ホームページ: http://www.tagengoka.sakura.ne.jp/