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多言語化現象研究会 第66回研究会
- 2017/11/18
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日本、〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町
多言語化現象研究会 第66回研究会のおしらせ(暫定)
1)1時30分-3時15分
報告者:王一瓊(大阪大学言語文化研究科言語文化専攻 博士前期課程)
テーマ:外国にルーツを持つ子どもと教師のコミュニケーション ―
―教科内容に関するコミュニケーションの諸相について――
<要旨> 近年、日本語指導が必要な児童生徒が増加しつつある。日本語能力が不十分なまま、日本の学校に入学せざるを得ない外国にルーツを持つ子どもは少なくない。この現状を受け止め、日本語母語話者の教師が、計画的に言葉を調整したで、教室において、日本語非母語話者の生徒からの活発的なフィードバックを受け入れ、その場で意味交渉をする様子が教室現場で観察できる。
本発表では、関西圏某高校での参与観察で得られたデータを分析し、教師は生徒とともに、コミュニケーションを通して、不十分な日本語と難しい教科内容という2つのバリアをどのように乗り換えていくのかを考察したい。
2)3時30分-5時15分
報告者:中尾未来(大阪大学文学研究科文化表現論専攻日本語学専門 博士前期課程)
テーマ:「在日コリアン3世」のライフストーリー
――名前・言語とアイデンティティの関わり――
<要旨>
「在日コリアン」の多様性が指摘されて久しいが、「在日コリアン」の「名前」や「言語」に関する特定の言説は今なお存在している。本発表では、「在日コリアン」の名前と言語に関する言説を提示した上で、「在日コリアン3世」のライフストーリーから、アイデンティティの構築に名前と言語がどのように関わっているのかということについて、個人の経験に立脚して考察する。