日本語議連の今後について講演。日振協の講演会で。

日本語議連の今後について講演。日振協の講演会で。

当フェイスブックを管理運営する石原進氏(移民情報機構代表)は21日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターの会議室で、日本語教育振興協会(日振協)の会員約80人を前に、「日本語教育推進議員連盟の今後の活動について」と題した講演を行った。この中で石原氏は、議員連盟は①日本語教育推進基本法の制定を目的とし、そのために基本法に関連した議論をする②併せて日本語学校の教育の質の保証のための様々な課題の議論を行う③そのためには議員連盟に日本語学校側の要望を伝えるとともに、日本語教育への理解を深めてもらう仕組みが必要――などと述べ、議連と日本語学校をつなぐホームページの開設を検討していることを明らかにした。

日本語教育推進議員連盟(略称・日本語議連)は今月8日に設立総会を開き、会長に河村建夫氏(元官房長官、元文科相)、会長代行に中川正春氏(元文科相)、事務局長に馳浩氏(前文科相)を選ぶなど、役員人事を決めた。また、文化庁国語課、文科省留学生交流室、法務省入国管理局などの担当官から「日本語教育の関係事業」についてヒアリングを行った。さらに日本語議連からアドバイス役として参加を求められた石原氏が「政府の日本語政策には背骨がない。日本語教育を推進するためにはぜひとも背骨となる基本法が必要」と述べた。基本法には「国の責務」を盛り込み、これによって政府は日本語教育の責任官庁を決めることになる。

 この日の講演で石原氏は、設立総会の状況を説明したあと、「今後、日本語議連が日本語教育推進に向けて建設的な議論をするには日本語学校側の要望や意見が必要」と強調した。すでに石原氏は「日本語教育推進プラットフォーム」と名付けたフェイスブックを開設し、関連情報を発信しているが、今後は新たに「日本語教育推進情報プラットフォーム」(仮称)と題したホームページを開設する方向で関係者と協議をしているという。

石原氏によると、情報プラットフォームには要望や意見のほか、日本語議連の議事録、日本語教育に関係するニュースなど様々な情報を集積。議連の総会(勉強会)とは別にサイトの場での議論や意見交換ができる仕組みを考えているという。日本語学校、議員側双方にメールマガジンで情報を送信。また、議員との交流会の開催や日本語学校への議員視察なども模索する意向だ。このほか、関係省庁の担当官を講師に招いてセミナーも開催したいと、している。

情報プラットフォームには、日本語学校関係者はもちろん、グローバル人材の育成に関心の高い企業などにも参加をよびかけるという。

阿久津 大輔(あくつ・だいすけ)「にほんごぷらっと」編集長

投稿者プロフィール

日本語教育情報プラットフォーム設立時より事務局を担当し、フェイスブックページ「日本語教育情報プラットフォーム」の管理人として情報を発信。2017年9月よりネットメディア、言葉が結ぶ人と社会「にほんごぷらっと」編集長。専門分野は外国人人材のキャリアプランニング。

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6月
12
12:00 AM 留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
6月 12 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
日振協による文部科学省委託の初任研修が今年も始まります。 告示校で10年程度専任で経験されている方対象です。 OJTで実際の運営に関わりながら研修運営を肌で学んでいただけます。 研修詳細は協会ホームページより、チラシと募集案内をダウンロードしてご確認ください。   「日振協 留学生対象の日本語教師初任者研修」は「オンライン映像講義」「(オンライン)集合研修」「自己研修(自律的学習)」の三位一体の編成により、①自律的・持続的な成長力 ②対話力 ③専門性という3つの資質・能力の育成を目指すもので、忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の教育機関に所属している受講生への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 2020年度から、この初任者研修と並行して、「育成研修」を併せて実施しています。「育成研修」は初任者研修のサポートを行いながら研修の企画や実施方法を学び、将来全国各地で初任者研修の実施担当者として活躍していただく人材を育成する研修です。具体的には以下のことを目指しています。 ①初任者教員の協働的かつ自律的な学びを支援し、21世紀に活躍できる日本語教師としての資質・能力及びICT活用能力の獲得へと導く ②研修委員に必要な経験と能力を身につける 研修は、フルオンライン(zoom使用)で実施いたします。学内で初任者の指導を任されている方、地方在住でなかなか研修機会に恵まれない方など全国各地からご参加いただきたく存じます。修了生は今後実施委員になっていただく可能性もございます。どうぞ奮ってご応募ください。 チラシ(PDF 裏表2頁/1枚)
6月
29
12:00 AM 留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
6月 29 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
本研修のカリキュラムは文化審議会国語分科会の「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」に基づいており、初任者が体系的・計画的に日本語指導を行うための実践的能力として (1)自律的・持続的な成長力 (2)対話力 (3)専門性 の3つの資質・能力の養成を狙いとした90単位時間のプログラムです。忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の日本語教育機関の新任の先生方への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 研修形態はフルオンラインです。昨年度同様、今後日本語教師にますます求められるであろうICT活用能力(オンライン授業やハイブリッド授業の実践等)に重点を置いた研修を行います。 つきましては、ぜひ多数の日本語教師初任者の方にご参加いただきたく下記のとおりご案内いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。 チラシ(PDF 表裏2頁/1枚)
11月
22
7:00 PM 教室内談話: 学習者間相互交流とL... @ オンライン(ZOOM)
教室内談話: 学習者間相互交流とL... @ オンライン(ZOOM)
11月 22 @ 7:00 PM – 12月 13 @ 8:30 PM
※この講座の内容は2022年実施分に準じます。 教室内談話: 学習者間相互交流とL2学習を考える 学習者同士が互いに話し合う活動は、近年の外国語(L2) 教室には不可欠です。また、学習者同士 が学習言語で対話する活動の意義やL2 習得における効果は、外国語教育において興味深いトピッ クの1 つです。本講義では第二言語習得理論を適宜参照しながら、外国語教室で行われる学習者同 士の対話の意義や先行研究で明らかになっている効能、より効果的な実践法や課題と展望について 考察を深めます。 【全4回】 日程: 第1回:2024年11月22日(金)19:00-20:30 第2回:2024年11月29日(金)19:00-20:30 第3回:2024年12月6日(金)19:00-20:30 第4回:2024年12月13日(金)19:00-20:30 内容: 第1回:「学習者同士のL2 対話」と第二言語習得理論 第2回:「学習者同士のL2 対話」と第二言語学習 第3回:「学習者同士のL2 対話」と教師 第4回:「学習者同士のL2 対話」とこれからのL2 指導 【受講料】9,000円(税込)※1講座のみお申込み:2,500 円(税込)
11月
30
1:00 PM ビジネス日本語研究会 第38回 研究... @ オンライン(ZOOM)
ビジネス日本語研究会 第38回 研究... @ オンライン(ZOOM)
11月 30 @ 1:00 PM – 5:00 PM
テーマ:ビジネス日本語における「チームワーク」を考える 現在、外国人材を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。日本で働く外国人労働者の増加、人材育成と人材確保を目的とする育成就労制度の創設などにより、インクルーシブな職場づくりの重要性が増しています。そこで、第38回ビジネス日本語研究会では、「チームワーク」をテーマとします。経済産業省が提唱した「社会人基礎力」のひとつである「チームで働く力」を、インクルーシブな職場ではどのように考えるのか、日本企業で採用に関わる方々のお話も伺いながら、「チームワーク」について、様々な視点から考えます。当日は多くの方にご参加いただき、活発な議論、意見交換が行われることを期待しています。 また、併せて研究発表を実施いたします。

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