熊本地震の復興支援で不法労働の外国人の摘発相次ぐ

熊本の復興支援で瓦修理に携わっていたタイ人とフィリピン人計16人が逮捕されたことを西日本新聞が報じています。(詳しくは以下の「西日本新聞」をクリックしてください)。不法就労が判明すれば、捜査当局が摘発するのは当然です。同社の「出稼ぎ留学生」のシリーズの余波として、入管による監視の目が厳しくなることも予想されます。
「復興支援」は極めて重要な行政課題であり民間の応援も必要です。また、留学生の労働力によって、多くの中小企業の経営が成り立っているのも否定できない事実です。だが、法秩序を守ることもまた、当局に課せられた仕事です。人口減少・高齢化時代の新たな難題があちこちで生まれています。その課題の解決には「政治の知恵」が必要です。それは地方政治にも求められています。
日本語教育推進議員連盟の果たすべき役割は、日本語教育に限定されるものではありません。日本語という、外国人にはやや難しい言語ツールが教育を通じて十分なものなり、日本語が流ちょうな外国人が増えれば、彼らが活躍できる場が広がります。日本語が上手な外国人とどう共生する社会をつくるのか。日本語議連には、「政治家だからこその知恵」が求められています。

http://www.nishinippon.co.jp/sp/feature/new_immigration_age/article/297063

石原 進(いしはら・すすむ)日本語教育情報プラットフォーム代表世話人

投稿者プロフィール

「にほんごぷらっと」の運営団体である日本語教育情報プラットフォーム代表世話人。元毎日新聞論説副委員長、現和歌山放送顧問、株式会社移民情報機構代表取締役。2016年12月より当団体を立ち上げ、2017年9月より言葉が結ぶ人と社会「にほんごぷらっと」を開設。

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終日 東洋大学_2025春季ビジネス日本語... @ オンライン
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【東洋大学_2025春季ビジネス日本語ポイント講座】 概要:ビジネス日本語について各分野の専門家によるテーマ別・全14回の講義 日時:2025年2⽉18⽇ (火) 〜2⽉23⽇ (日) 場所:オンライン開催 費用:無料 資格:日本語を学習している「JLPT N2」相当の日本語レベルの方(※ 講義は日本語で行われます) 申込期間:2024年12月24日(火)~2025年2月22日(土) 申し込みサイト: https://toyo-jlp.com/class/courselist-2025-spring-business-japanese-special-courses ※ウェブサイトへの会員登録が必要となります。  この講座では、ビジネス場面で実際に求められる日本語や文化知識、マナー、スキルなどについて深く学ぶことができます。 厳選されたテーマについて各分野の専門家から指導を受けることのできる貴重な機会です。また、留学生の就職活動で大きな強みとなる「BJTビジネス日本語能力テスト」(公益財団法人日本漢字能力検定協会)の試験対策も含まれています。BJT受験予定の方は本講座を有効に活用してください。 今期も新たな講師を迎え、より厳選したテーマ全14コースからご自身が興味のある講座を自由に選ぶことができます。当日講座に参加できなかった場合も、申し込んだ方は全員後日講義動画を閲覧することが可能です。ぜひ、この機会にビジネス日本語やビジネス文化について理解を深め、日本語力の向上および今後のキャリア構築に役立ててください。 ※2024春季・夏季ポイント講座と一部講義内容が異なりますので、前回受講者も是非お申込みください。

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