程永華・駐日中国大使の日本語講演――流暢な日本語で日中関係の発展を訴える

程永華・駐日中国大使の日本語講演――流暢な日本語で日中関係の発展を訴える

程永華・駐日中国大使氏が23日、千代田区のホテルニューオータニで開かれた自民党二階派(志帥会)の会合で、流暢な日本語で講演した。外国の大使が政党の派閥の会合で講演するのは異例だ。程大使は、よどみのない日本語で好転の兆しが見える日中間の友好関係の促進を訴えた

程大使の日本語力の高さは、その経歴を見れば納得する。程大使は1954年9月、吉林省長春市生まれ。小学校3年で長春外国語学校日本語コースに入学した。日中国交正常化後初の中国人留学生として1973年に来日。和光大学で2間学んだあと、池田大作創価学会開帳(当時)が身元保証人となって創価大学に正式に留学した。

外交官となってからは、1977年から83年まで駐日大使館に勤務したのをはじめ、96年から2000年まで同大使館参事官、公司。外務省アジア局副局長を経て2003年から06年まで同大使館公使として勤務。駐韓国大使のあと、2010年からすでに8年間、駐日大使を務めている。

二会派の二階俊博会長(幹事長)は昨年5月、訪中して習近平国家主席と会談するなど、親中派の実力者。程大使とは長年親しい関係にある。今年は日中平和友好条約締結40年の記念の年にあたることから、講演を依頼したとみられる。

2月には中国の国営通信社の新華社が「日本語ニュースサービス」をスタートさせた。その発表会で程大使は、両国メディアはポジティブな報道をリードし、中日関係の持続的な改善と発展を積極的に支援し、相互の理解と信頼の増進、有効と合意の形成に建設的な役割を果たすべきだとの認識を示した。発表会には福田康夫元首相、明石康元国連事務次長らも出席した。

程大使の二階派の会合はパーティー前段の会合で、2000人を超える二階派の支援者が集まった。講演で程大使は「改善の流れを捉え、中日の平和・友好協力関係を深化する」と題した講演を行った。この中で程大使は、二階幹事長が習近平主席との会談で安倍晋三首相の親書を習主席に手渡すなど日中関係は改善の方向にあり、平和友好条約40周年の今年を、関係を発展させる年にしようと訴えた。

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