日本留学アワーズ 足利工業大、福井工業大が「5年連続大賞」で「殿堂入り」

日本留学アワーズ 足利工業大、福井工業大が「5年連続大賞」で「殿堂入り」

日本語学校の教師らが「生徒に勧めたい進学先」を選び、表彰する「日本留学アワーズ」の今年の大賞受賞校の発表と表彰式が8月7日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。今年は私立理工系部門東日本地域で足利工業大学、同西日本地域で福井工業大学がそれぞれ大賞(トップ校)を受賞し、5年連続で大賞に選ばれたことから「殿堂」入りした。

この他の大賞受賞校は、専門学校部門の東日本地域が専門学校東京国際ビジネスカレッジ東京校▽同西日本地域が専門学校エール学園▽私立大学文科系部門の東日本地域が聖学院大学▽同西日本地域が関西学院大学▽国公立部門の東日本地域が横浜国立大学▽同西日本地域が大阪大学▽大学院部門の東日本地域が横浜国立大学大学院▽同西日本地域が立命館大学大学院。

日本留学アワーズは2012年にスタートし、今年で7回目。日本語教育振興協会(日振協)の日本語教育研究大会が母体となって開いている。日本語学校の教職員を対象に「勧めたい進学先」を選んでもらい、その結果を集計。各部門の東西の地域からそれぞれ5校をノミネート校として選び、最終的に大賞を表彰式当日に発表する。今年のノミネート校は以下の通り。http://www.ryugakuawards.org/

5年連続で大賞を受賞すると、「殿堂入り」し、別途表彰される。翌年から3年間、選考対象校から外れる。過去には2016年に日本電子専門学校が初めて「殿堂入り」した。

日本留学アワーズの取り組みでは、受賞校の紹介をはじめ、「勧めたい進学先」を選ぶにあっての日本語学校側の選考理由などを冊子としまとめ、毎年刊行している。それまでは、日本語学校と進学先の大学などとの意見や情報を交換する機会があまりなかった。日本語学校にとっては進学後の学生の状況を知る機会が増え、一方、進学先の大学などは日本語学校の要望を聞くことが留学生の受け入れ体制の向上につながっているという。

石原 進(いしはら・すすむ)日本語教育情報プラットフォーム代表世話人

投稿者プロフィール

「にほんごぷらっと」の運営団体である日本語教育情報プラットフォーム代表世話人。元毎日新聞論説副委員長、現和歌山放送顧問、株式会社移民情報機構代表取締役。2016年12月より当団体を立ち上げ、2017年9月より言葉が結ぶ人と社会「にほんごぷらっと」を開設。

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