ハノイのVCIアカデミーが15周年を祝う会

ハノイのVCIアカデミーが15周年を祝う会

ベトナム・ハノイで高度人材の育成に取り組むVCIアカデミー(阿部正行代表)が8月30日、創立15周年と校舎移転の記念の集いを開いた。VCIアカデミーは有名大学を卒業した「日本ファン」の若者を日本の中小企業のために育て、すでに400人以上が日本で働いている。記念の集いでは日本からの約10人を含め50人の関係者が15周年を祝った。

日本の労働力不足が深刻化する中で、技能実習制度に加えて4月から特定技能の在留資格が設け、政府は外国人労働者の受け入れ拡大に大きく舵を切った形だ。VCIアカデミーはこうした動きとは別に、ベトナムのハノイ工科大や同貿易大など有名大学の卒業生に日本語や日本のビジネスマナーを教え、主に「技術・人文知識・国際業務」の在留資格で日本の中小企業に正社員として送り出している。

ベトナムからやって来た若者を幹部候補生として育てている中小企業もあり、管理職として活躍するケースも増えている。日本が好きで、独学で日本語を勉強してきた若者も多い。このため定着率は約75%と高い。

阿部代表はベトナム在住が4半世紀を超えており、自らの人材育成の経験を踏まえベトナムの若者向けに「日本へ行ってサムライになろう」というベトナム語の著書も出版。著書はベストセラーになって話題を呼んだ。

VCIアカデミーは、日本で働く卒業生の近況を受け入れ企業に聞くなどし、問題があればフォローアップも行っている。最近はVCIの卒業生を雇用する企業の地元のNPOとも連携し、新入社員の生活面をサポートする体制を整えつつある。

記念の集いは移転したばかりの校舎で開き、阿倍代表は「皆さんのご協力で15年間やってこられました。この節目の年を機に新たに気を引き締めて頑張りたい」とあいさつ。市内のホテルの会場を移してのレセプションでは、日本から駆け付けたVCIと交流する農業生産法人やNPOの代表らがVCIの教師やOBと交流。三重県鈴鹿市のNPO法人愛伝舎の坂本久海子代表はスピーチで「私の地元の企業にVCIの若者が2人就職して元気に頑張っています」などと近況を報告した。

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