文化審議会の日本語教育小委が「日本語能力の判定基準」などのワーキンググループを設置
- 2020/5/25
- ぷらっとニュース
- 日本語教育小委員会, 日本語教育推進法
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文化審議会の日本語教育小委が「日本語能力の判定基準」などのワーキンググループを設置
文化審議会国語分科会日本語教育小委員会が5月20日、「日本語能力の判定基準」と「生活者としての外国人のための標準的カリキュラム案の改定」に関するワーキンググループ(WG)を設置した。日本語教育推進法の施行を受けて政府は6月に日本語教育推進の基本方針を閣議決定する予定だが、日本語教育小委としては今期、日本語教育の基本となる評価に関する基準を示すことにした。
日本語教育小委は2013年2月に「日本語教育の推進に向けた基本的な考え方と論点の整理について」の報告書の中で11の論点をまとめ、その中身の議論を進めてきた。今期はWGで2つの論点を議論し、その方向性を示す。
「日本語能力の判定基準」は、国内外の日本語学習者が日本語の習得段階に応じて求められる日本語能力の内容を明らかにするのが主な目的。外国人が適切な日本語教育を受け、同時に日本語能力を評価できるようにするため、新たな日本語能力の判定基準について検討を行う。
また「生活者としての外国人のための日本語教育の標準的なカリキュラム」については、2020年5月にまとめたカリキュラム案を改定。外国人が日本で自立した生活を送れるよう、カリキュラムをバージョンアップする方針だ。
「日本語能力の判定基準」のWGの委員には、島田めぐみ・日本大学大学院教授、根岸雅史・東京外国語大学大学院教授、眞島潤子・大阪大学教授が選出され、「生活者としての外国人のための標準的カリキュラム案改定」のWG委員には石井恵理子・東京女子大教授、戸田佐和・日本語普及協会専務理事、松岡洋子・岩手大学教授が選ばれた。
にほんごぷらっと編集部