6月末の在留外国人は約288万で半年前より1.6%減 コロナ禍の影響大きく
- 2020/10/13
- ぷらっとニュース
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6月末の在留外国人は約288万で半年前より1.6%減 コロナ禍の影響大きく
出入国在留管理庁はこのほど、6月末時点の在留外国人数を発表した。288万5904人で2019年末より1.6%減少した。7年連続して増加していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国制限が影響し減少に転じた。
在留外国人は、在留資格を得て中長期に日本に滞在する外国人。日本の人口減少による労働力不足もあって、このところ右肩上がりで増加してた。しかし、年明けから新型コロナウイルスの感染が地球規模で拡大し、日本を含め各国で入国制限を行い、多くの航空便の運航がストップしていた。
国籍別では、中国78万6830人、韓国43万5459人、ベトナム42万415人、フィリピン28万2023人、ブラジル21万1178人、ネパール9万5367人、インドネシア6万6084人など。2019年末比では、ベトナムが2.1%増加したほかは軒並み減少した。
在留資格別にみると、永住者が80万872人で最も多く、次いで技能実習が40万2422人、特別永住者が30万9282人、技術・人文知識・国際業務が28万8995人、留学が28万273人。留学は入国制限によって20%近く減少した。
1~6月の入国者数は再入国を含めて前年同期に比べて約75%も減少した。政府は10月9日時点で159カ国・地域からの入国を規制しており、農林業、建設業などで技能実習生の受け入れができないため労働市場にひずみが出ている。また、留学生や技能実習生などの受け入れが10月から可能になったが、入国から2週間のホテルで待機などの条件が付けられ、正常化にはなお時間がかかりそうだ。
にほんごぷらっと編集部