日本の入国できず、留学を夢見る外国人学生からは「悲痛な叫び」が


日本の入国できず、留学を夢見る外国人学生からは「悲痛な叫び」が

カイ日本語スクール(東京都新宿区)の山本弘子校長ら日本語学校の有志と留学事業者go!go!Nihonのダビデロッシ氏が4月上旬、日本に留学を予定している海外の学生らにメールでアンケートを行い「心境」を尋ねたところ、2週間で500件を超える「悲痛な叫び」のような声が集まった。アンケートの回答は、中国のほか米国、欧州が多く、夢見ていた日本留学を予定通りに実現できず落胆する声が大半だった。

新型コロナウイルスの感染が再拡大する気配を見せる中、4月に入っても政府は外国人留学生の新規受け入れに踏み切ろうとしない。政府としては7月からの東京五輪・パラリンピックの開催に向けての準備とコロナ対策に大わらわだ。留学生の受け入れまで頭が回らないというのが現実のようだ。

しかし、留学を予定していた外国人学生はそうした日本側の事情を多少は理解しながらも、いら立ちを隠せないようだ。外国への留学はそれぞれの人生においては大きなチャレンジでもあり、決意をしながら実現できないことへの落胆も大きいとみられる。欧州など海外ではコロナ禍の中でも留学生を受け入れている国もある。それに比べると日本は‥‥というわけだ。以下、ネットを通じて寄せられた声の一部を紹介する。

カナダ高校生19歳:悲しいことですが、私は日本での将来の計画を諦めるつもりです。他の多くの国は、すべての措置を尊重するならば私を受け入れる準備ができています。日本はこれだけ対策を講じているのに、まだ外国人を受け入れようとしません。だから、もしまた遅れるようであれば、私は他の国を選ぶでしょう。

オランダ大学生29歳:私の人生は1年以上も止まったままです。これまでに2回、仕事を失っている。短期間の仕事を見つけるのは簡単ではありません。アパートを借りることも買うこともできないので、両親と一緒に暮らしています。私の忍耐と理解は限界に達しています。私は検疫から予防接種まで何でもするつもりですが、日本は今の時点で何かを与え始めなければならず、明確な日付が望まれます。今のところ、私はまた新しい仕事を探さなければならないでしょう…日本への入国はすぐにはできないのですから。本当に悲しくて、悔しくてたまりません。

フランス大学生20歳:”交換留学 “がキャンセルされてしまうと、私の夢は潰えてしまいます。経済的にも精神的にも、人生で最高の5ヶ月間を過ごすはずなのに、精神的には最悪の状態です)これ以上遅らせることはできません。今までの苦労が報われず、日本への留学もできなくなってしまいます。もし、4月末までに行けなかったら、大学はすべてをキャンセルし、私はCOE(編者注:在留資格認定証明書)を返さなければなりません。

ドイツ大学生23歳:私は交換年を別の時期に延期することはできません。また、私は2022年に学位を取得するので、後から再申請することもできません。もし日本に来ることができなければ、この機会を永遠に失うことになります。私が国際的に活躍する研究者になるためには、この機会が必要なのです。

スペイン学生23歳:私は4月から入学を待っていました。私の夢は日本で立派な学生になることなので、この間、様々な対策を講じてきましたし、他の人との接触なども避けてきました。 ビザも取得しましたが、政府の規制により無効になってしまいました。もし日本が語学留学生のための国境を開かなければ、私は何年も待ち望んでいた素晴らしい勉強の機会を失うことになり、私のCOEも無効になってしまいます。

イタリア大学生23歳:私はすでに奨学金を2020年10月から2021年4月に延期しました。これ以上の延期は、私が戦ってきたすべてを失うことを意味します。日本に行って、EUと日本が将来どのように協力すべきかについて、他の日本人学生と展望を共有する機会を失うことになるのです。今行かないということは、私や私のような何百人もの学生にとって、日本への留学を考えなければならないということです。

デンマーク高校生19歳:日本への入国を待つためにすでに9ヶ月近くを費やしているので、もしあと3ヶ月で入国できないとしたら、おそらくこの旅行を完全にキャンセルして、デンマークの大学に入る準備を始めようと思います。そんなことはしたくありません。

ロシア大学生22歳:いくらでも待ちますよ。私は日本の教育について研究したいと思っています。他の国では無理です。最悪の場合、オリンピックが終わって1、2ヶ月後には学生を受け入れることになるのではないでしょうか。それは本当に嫌なことですね。しかし、もっと嫌なのは、もし日本が本当に、そんなに長く待てない外国人をこのように「フィルタリング」することになったら、私は自分の興味の範囲を考え直さなければならないだろうということです。ありがとうございました。

ドイツ大学卒23歳:それは私にとって大きな精神的ストレスとなります。日本ではすでに手配され、支払いも済んでいるのに、母国では身動きが取れないだけでなく、彼氏とはいつまでも離れていなければならないのです。このような状況に、言葉では言い表せないほどの落ち込みと絶望感を感じています。私は家族に頼んで学費を支援してもらい(これもすでに支払われています)、一生懸命努力して得たものです。私の学士課程は終わりました。仕事を探すことも、アパートを探すこともできません(以前住んでいたアパートは通知期間と日本に来る予定のために解約しました)。今は友人の家に滞在しています。私はとても絶望的な気持ちになっていて、本当に見通しを立てる必要があります。彼氏がいなくてとても寂しいです。私が望んでいるのは、学業を続け、パートナーにもう一度会いたいということです。そのためには何でもしたいと思っています。

ネパール高校生21歳:私たちは、コロナの期間中、すでに多くの困難に直面しています。もし、再び遅延すると、私たちの両親は、すでに学校に費用を振り込み、1年間の学習期間を失ったため、プレッシャーを受けます。

香港大学生25歳:この1ヶ月間、日本に行くための準備をしていたので、香港の日本語クラスには参加しませんでした。そのため、日本に行く前に日本語の上達が止まってしまいました。また、先月COEを取得した際に仕事を辞めています。つまり、香港では仕事も勉強もできず、時間を無駄にしていると言ってもいいでしょう。一日も早く日本に行きたいと思っています。

ドイツ大学院生27歳:修士論文の指導は、論文指導者と定期的に会って自分の研究について議論することができないため、非常に困難になります。また、オンラインで授業を受けると、夜中の2時や3時に授業を受けることになり、去年からどうしても受けたかった授業への集中力が低下します。さらに、日本語の授業を直接受けることができず、日常生活の中で日本語を使うことは、私の日本語学習の進歩を著しく妨げることになります。

中国大学院生23歳:もし、また遅れたら、私の計画は完全に変わってしまいます。日本への留学という夢を捨てなければなりません。私には、留学生に門戸が開かれるのを待ち続けるだけの貯金はありません。

米国大学生22歳:これ以上、学生に遅れが出ると、日本で働くために必要な授業を受けることができなくなるかもしれません。さらに遅れれば、日本に留学することもできなくなるかもしれません。遅くとも7月期までに授業を開始できなければ、日本への留学を完全にキャンセルしなければならないかもしれません。また、4月期に出席できなければ、学校から卒業証明書が発行されない。4月に間に合うように入学すれば、すべてがうまくいき、日本での就職も可能です。7月以降に入学する場合は、学校を完全にキャンセルしなければなりません(学費の払い戻しはほとんどありません)。

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6月
12
12:00 AM 留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
留学生対象の日本語教師初任者研修... @ オンライン(ZOOM)
6月 12 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
日振協による文部科学省委託の初任研修が今年も始まります。 告示校で10年程度専任で経験されている方対象です。 OJTで実際の運営に関わりながら研修運営を肌で学んでいただけます。 研修詳細は協会ホームページより、チラシと募集案内をダウンロードしてご確認ください。   「日振協 留学生対象の日本語教師初任者研修」は「オンライン映像講義」「(オンライン)集合研修」「自己研修(自律的学習)」の三位一体の編成により、①自律的・持続的な成長力 ②対話力 ③専門性という3つの資質・能力の育成を目指すもので、忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の教育機関に所属している受講生への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 2020年度から、この初任者研修と並行して、「育成研修」を併せて実施しています。「育成研修」は初任者研修のサポートを行いながら研修の企画や実施方法を学び、将来全国各地で初任者研修の実施担当者として活躍していただく人材を育成する研修です。具体的には以下のことを目指しています。 ①初任者教員の協働的かつ自律的な学びを支援し、21世紀に活躍できる日本語教師としての資質・能力及びICT活用能力の獲得へと導く ②研修委員に必要な経験と能力を身につける 研修は、フルオンライン(zoom使用)で実施いたします。学内で初任者の指導を任されている方、地方在住でなかなか研修機会に恵まれない方など全国各地からご参加いただきたく存じます。修了生は今後実施委員になっていただく可能性もございます。どうぞ奮ってご応募ください。 チラシ(PDF 裏表2頁/1枚)
6月
29
12:00 AM 留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
留学生に対する日本語教師初任研修 @ オンライン
6月 29 2024 @ 12:00 AM – 1月 31 2025 @ 12:00 AM
本研修のカリキュラムは文化審議会国語分科会の「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)」に基づいており、初任者が体系的・計画的に日本語指導を行うための実践的能力として (1)自律的・持続的な成長力 (2)対話力 (3)専門性 の3つの資質・能力の養成を狙いとした90単位時間のプログラムです。忙しい仕事の合間を縫って学べるよう、また地方の日本語教育機関の新任の先生方への負担を減らすため、e-Learningを利用した研修となっています。 研修形態はフルオンラインです。昨年度同様、今後日本語教師にますます求められるであろうICT活用能力(オンライン授業やハイブリッド授業の実践等)に重点を置いた研修を行います。 つきましては、ぜひ多数の日本語教師初任者の方にご参加いただきたく下記のとおりご案内いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。 チラシ(PDF 表裏2頁/1枚)
1月
31
10:00 AM 令和6年度生活指導担当者(初任)研修 @ 国立オリンピック記念青少年総合センター
令和6年度生活指導担当者(初任)研修 @ 国立オリンピック記念青少年総合センター
1月 31 @ 10:00 AM – 5:30 PM
当協会では、日本語教育機関における生活指導担当者の能力向上を図るため、標記研修を実施しております。 今年度におきましても下記により実施しますのでご案内申し上げます。 「認定日本語教育機関に求められる外国人留学生の生活指導支援とは」をテーマに講義とグループワーク及び懇親交流ネットワーク会(任意参加))の三部構成としました。 日頃の業務課題の解決・モチベーションアップに、ぜひご活用ください。 1 日時 令和7年1月31日(金)10:00~17:30 2 会場 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区) 3 参加要件 日本語教育機関又は大学等教育機関の現場において、 実際に留学生の生活指導に携わり、原則 3 年以内の者。 4 参加費 維持会員機関 8,800円(税込)/1人当たり その他の教育機関  17,600円(税込)/1人当たり 5 応募締切:令和7年1月10日(金) 6 詳細、申込方法 https://www.nisshinkyo.org/news/detail.php?id=3245&f=news 〔問い合わせ先〕一般財団法人日本語教育振興協会 事業部 小野寺陽子 TEL:03-6380-6557 FAX:03-6380-6587 E-mail: nisshinkyo2@gmail.com
2月
15
10:00 AM 令和6年度 国際化市⺠フォーラム ... @ オンライン(ZOOM)
令和6年度 国際化市⺠フォーラム ... @ オンライン(ZOOM)
2月 15 @ 10:00 AM – 5:00 PM
今年度も国際化市⺠フォーラム in TOKYOを開催します︕ これまで15年以上にわたり例年2⽉に開催しているイベントです。今年度のテーマは「東京がめざす多文化共生、一歩先へ」です。 2024年10月、都内の外国人住民は約70万人、人口の4.9%を超えました。外国につながる人々も含めると、その総数は計り知れません。私たちの身の回りでは、多くの外国人が日本社会の一員として生活し、活躍しています。災害対応や子どもの教育など、在住外国人を取り巻く課題は、日本社会の課題でもあります。今年度の国際化市民フォーラム in TOKYOは、個々のテーマに焦点を当てながら、東京にふさわしい多文化共生の姿について、皆さんと一緒に考えます。 どなたでもお申し込みいただけますので、ぜひご参加ください。 ●開催日時 2025年2月15日(土) 【A分科会】10:00~12:30 【B分科会】14:30~17:00 【C分科会】14:30~16:30 ●開催方法 オンライン(ZOOM) ●定員   各分科会 250名 ●詳細・申込  https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/forum/apply.html 締切:2025年2月9日(日) ※定員となり次第、締め切らせていただきます。 ●参加費   無料 ●問い合わせ 公益財団法人東京都つながり創生財団 多文化共生課 メール:forum@tokyo-tsunagari.or.jp TEL:03-6258-1237 ●各分科会内容 【A分科会】 市民が支える多文化コミュニケーション ~コミュニティ通訳の役割と地域市民ができること~ <司会進行> 松井 和久 氏  独立行政法人国際協力機構 東京センター 市民参加協力第一課 <基調講演> 飯田 奈美子 氏 立命館大学衣笠総合研究機構 専門研究員 <パネリスト> 杉田 理恵 氏 (一社) 多文化社会専門職機構 認定事業 相談通訳者認定者 高田 友佳子 氏 特定非営利活動法人 国際活動市民中心 コーディネーター/クリニカルソーシャルワーカー 藤原 紀子 氏  特定非営利活動法人 たちかわ多文化共生センター 登録語学ボランティア 【B分科会】 外国につながる子どもたちが活躍できる東京を目指して ~小中学校の学びが未来を拓く~ <司会進行> 岩野 英子氏、小野 千穂 氏、古川 美由紀 氏 西東京市多文化キッズサロンコーディネーター <事例発表> 青山 弘子 氏  江戸川区立小岩小学校日本語学級 主任教諭 田中 阿貴 氏  港区立六本木中学校日本語学級 主任教諭 中村 夏帆 氏  岩倉市立南部中学校 教諭(日本語担当) 我彦 有希子 氏 八王子市立南大沢小学校日本語学級 主任教諭 【C分科会】 多文化共生と防災 ~災害に備える共助の力~ <司会進行> 源 亮子 氏 独立行政法人国際協力機構 東京センター 市民参加協力第一課 <基調講演> 楊 梓 氏  阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター リサーチフェロー <事例発表> 奥田 裕 氏、長尾 薫 氏 東京都住宅供給公社 公社住宅事業部 公社管理課 柏村 貴也 氏 中野区 総務部 防災危機管理課 田島 実恵 氏 中野区国際交流協会 姜 秀英 氏  中野区外国人防災リーダー 主催:国際交流・協力TOKYO連絡会、公益財団法人東京都つながり創生財団 共催:東京都 後援:独立行政法人国際協力機構(JICA)、一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR) ※国際交流・協力TOKYO連絡会とは、都内の国際交流協会や外国人支援団体等が加盟するネットワークで、(公財)東京都つながり創生財団が事務局を務めております。 ◆開催までの企画・運営の様子をまとめた「市民フォーラム準備レポート」もご覧ください。 https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/log/shiminforum/ ◆本件は、東京都多文化共生ポータルサイトSNSでも情報発信しております。 ご興味のある方がいらっしゃいましたら、周りの方にもぜひお伝えいただけますと幸いです。 ・X:https://x.com/tmtabunka/status/1876460159977074875 ・Facebook:https://www.facebook.com/tokyo.tabunkaportal/posts/pfbid02sET78zvqcBdiv6QPGGPNUoHs2NB9wGnqcaacfRfDWJZkSVaGz9WRohdcNNfqFGsLl?ref=embed_page

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