公明党の山口代表が入国できない留学生に門戸を開くよう政府に要請

公明党の山口代表が入国できない留学生に門戸を開くよう政府に要請

公明党の山口那津男代表は2月10日の中央幹事会であいさつし、新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種の加速化とともに、入国が規制されている留学生の受け入れについて「3月に卒業を迎える人や4月以降に日本への留学を望む人に対し門戸を開くよう政府は検討してほしい」と述べた。

先に経団連の十倉雅和会長が岸田政権の入国規制を「鎖国だ」と批判して論議を呼んだが、今度は与党のトップが留学生受け入れを促した。国際的にも「ウイズコロナ」の人的交流の動きが広まっており、岸田政権の対応が注目される。

公明党は留学生問題や日本語教育などに積極的に関与してきたが、党首が公式の場での発言だけに政府に対する影響力も大きいと思われる。山口代表は留学生の受け入れに関して「ある留学生の手紙をもらった」として、日本の大学院に留学し、オンラインで講義を受けているブラジル人留学生の置かれた立場に言及。「今年3月に卒業となるが、日本で卒業式に行く希望がかなわない。ワクチンを接種し、検査を行う準備をしてきて私費留学生の入国を禁止する理由はあるのか」と政府の方針転換を促した。

さらに4月以降の留学生受け入れに関して、実現しなければ、留学生が日本を見捨てる恐れがあるほか、日本の国際交流は共生社会の構築にも支障が生じることなどを指摘し、大局的な見地から政府の決断を求めた。

山口代表の発言要旨は以下の公明党のサイトで。

https://www.komei.or.jp/komeinews/p228108/

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