日本語教育関係者が故西尾珪子さんを偲ぶ会
日本語教育を半世紀にわたってリードしてきた国際日本語普及協会(AJALT)の元理事長の故西尾珪子さんを偲ぶ会が4月15日、東京都港区の国際文化会館で開かれ、ありし日の西尾さんの思い出を語り合った。
西尾さんは1932年生まれ。学習院大学を卒業後は偲ぶ会の会場となった国際文化会館に就職。その後、1977年に仲間とAJALTを発足させた。AJALTはインドネシア難民の大和定住促進センターでの日本語教育をはじめ、日本語教師の養成などに取り組んだ。1996年にAJALTの理事長に就任。日本語教育の黎明期から今日まで、西尾さんは多くの足跡を残してきたが、昨年8月15日、89歳の生涯を閉じた。
偲ぶ会では主催者を代表してAJALTの関口明子理事長が挨拶に立ち、西尾さんが日本語教育の社会的な認知度を高めることや日本語教師の地位向上に尽力してきたことを紹介し、「日本語教育の発展への想いを皆様とともに受け継いでいかなければならないと思っています」と述べた。
偲ぶ会は一部と二部が開かれ、それぞれ約100人が出席。長年日本語教育を通じて交流してきた京都日本語教育センターの西原純子理事長らが西尾さんとの思い出などを語り、西尾さんの活動の歩みなどを映像でまとめた「思い出アルバム」が披露された。
にほんごぷらっと編集部