李秀賢君の遺志を継ぐ外国人留学生50人に奨学金を授与 妹の李秀珍さんが初参加

李秀賢君の遺志を継ぐ外国人留学生50人に奨学金を授与 妹の李秀珍さんが初参加

NPO法人LSHアジア奬学会(鹿取克章会長)の2022年度(第21回)の奨学金授与式が10月12日、東京都内で開かれ、日本語学校に通う留学生50人に奨学金が授与された。授与式は新型コロナウイルスの感染防止のため今年もオンライン併用で行われ、李秀賢さんの母親の辛潤賛(シン・ユンチャン)とともに妹の李秀珍(イ・スジン)さんが初めて式に参加した。

昨年は20回の節目の授与式で、奨学金が授与された留学生の総数が1000人を突破。今年の50人を加えて奨学金授与の総数は1109人となった。今年の授与式には駐日韓国大使館、李秀賢さんの出身校の高麗大学、日本の外務省の関係者も主席した。

授与式では鹿取会長が留学生に励ましの言葉を贈ったあと、出席した留学生にそれぞれ表彰状が手渡された。一部の留学生はZoomを通じて参加した。

李秀賢さんは2021年1月26日、JR新大久保駅で線路に落ちた人を助けようとして列車にはねられて死亡した。その勇敢な行為に多くの人が感動し、見舞金も寄せられた。両親が見舞金を寄託し、それを原資にアジアの留学生に奨学金が贈られるようになった。生前、李秀賢さんは「日韓の懸け橋になりたい」と夢を語っており、奨学金にはその遺志が込められている。

奬学会の名誉会長でもある辛潤賛さんは式の最後に挨拶し、「この奨学金は多くの日本の皆様からの寄付で日本に学びにきた皆さんの夢を応援するメッセージが込められたものです。私は21年前、息子の李秀賢が亡くなった時、大勢の日本の皆さんが一緒に悲しんでくださり、温かい愛を贈ってくださり、大変なぐさめられました。その悲しみを乗り越え、奨学会ができました」と述べたうえで、「奨学生のみなさん、母国を離れて大変なことに直面することもあるかと思いますが、それはより広い世界に成長していく過程だと思い、強い体と心でそれを乗り越えてください」と呼びかけた。

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