福島の風評被害をなくそうと復興庁が外国人対象の日本語作文コンクールの作品募集

復興庁は外国人を対象に「福島」をテーマにした作文コンクールの作品を募集している。
日本政府が計画している原発汚染水の海洋放出に対し海外の一部から懸念の声が出ているが、作文コンクールは外国人が現地の情報を発信することでその背景にある福島への風評被害を払拭するのが狙いだ。作文の応募の締め切りは9月15日。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、福島をはじめとする東日本の各地が地震や大津波で多くの人が命を奪われ、また、福島では原発事故による災害で地元の人たちが避難を強いられるなどの被害を受けた。特に原子力災害に対しては海外の人たちの間で、なお風評被害が残っている。

応募要領によると、作文のテーマは「私の心のなかの福島」。自分が信じる福島の未来の姿や、福島に行ったらやってみたいこと、知りたいことなど。文章の中で「福島」に関する事柄に触れていることが必要だ。作品は日本語で800字から1600字まで。専用の応募サイトからオンラインで応募を受け付ける。

審査員は、NPO法人日本語スピーチ協会の笈川幸司理事長ら。優れた作品には復興大臣賞(最優秀賞)のほか、優秀作品賞、特別賞などが贈られる。また、応募者の中から数人を福島に招待する。

コンクールの運営事務局は、応募者について海外または日本国内で日本語を学んでいる外国人を想定。日本に来ている外国人留学生などにも応募を呼び掛けている。

応募は以下のサイトで
https://www.smartcross.jp/fukushima_essay/

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