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国籍法違憲訴訟で最高裁が上告を退ける
外国の国籍を取得すると日本国籍を失い、二重国籍を認められない国籍法の規定が憲法違反かどうかを争う裁判で、最高裁の第一小法廷は2日までに上告を退ける決定をし、国籍法の規定は憲法に違反しないという判決が確定した。NHKニュースが伝えた。
日本の国籍法11条では、外国の国籍を自らの意思で取得した場合、日本国籍を失うと規定している。このため二重国籍を認めていない。しかし、グローバル化が進む中で、国際結婚も増え国籍法の規定を知らずに日本国籍を失いケースも相次いでいる。また、先進国では二重国籍を認める国が多く、日本の国籍法は国際基準に合わないとの声も出ている。
今回の裁判はスイスやリヒテンシュタインに住み、日本国籍を失った人など8人が国籍法11条は個人の尊重を定めた憲法に違反するとして提訴。1審、2審とも憲法違反ではないとして訴えを退け、原告は上告していた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231002/k10014213301000.html
にほんごぷらっと編集部