LSHアジア奨学会が留学生65人に奨学金を授与、4年ぶりに交流会も
LSHアジア奨学会が留学生65人に奨学金を授与、4年ぶりに交流会も
線路に転落した人を助けようとして列車にはねられ死亡した韓国人留学生、李秀賢さんの遺徳をしのび、留学生に奨学金を授与しているNPO法人LSHアジア奨学会(香取克章会長)の今年度の奨学金授与式が10月16日、東京都新宿区の主婦会館のホールで開かれた。
今年度は企業・団体からの冠奨学金が増え、例年より10人余り多い65人に奨学金を授与された。冒頭、挨拶した鹿取会長は「この奨学金はささやかでありますが、李秀賢さんのご遺族や多くの支援者の方々の心のこもったものです。また李秀賢さんが自らを犠牲にした人間愛を思い起こすための奨学金です。皆様には李秀賢さんのような先輩がいたことを心に留めていただき、アジアにおける相互理解と友情の懸け橋になってくれるよう、期待しています」と述べた。
また、李秀賢さんの母親で同奨学会の名誉会長の辛潤賛さんが今年も参列し、「皆さんは大切な時期に貴重な経験をしていると思います。いつもポジティブで明るい気持ちでご自分の夢をかなえてください」と奨学生に励ましの言葉を贈った。
会場の奨学生は名前を呼ばれたあと、それぞれに鹿取会長らから賞状が手渡された。一部の奨学生はオンラインで授与式に参加し、名前を呼ばれるとモニター画面から手を振って応えた。
続いて軽食を囲んでの交流会が開かれた。コロナ禍で中断していたイベントで4年ぶりに再会され、奨学生らは辛潤賛さんらと懇談したり、記念撮影をするなどして思い出のひと時をすごした。
にほんごぷらっと編集部