衆院解散で議員生活に別れ 日本語議連の中川正春さんが引退へ
- 2024/10/9
- ぷらっとニュース
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衆院解散で議員生活に別れ 日本語議連の中川正春さんが引退へ
衆院が9日解散されたが、日本語教育推進議員連盟の会長代行だった中川正春さんが衆院解散に伴う次期選挙に出馬せず、議員生活に別れを告げた。当選9回。後援会報に後進に道を譲るため昨年6月、自身の後援会報に「今期限りで議員を辞職します」と辞任の意思を明らかにしていた。
中川さんは1950年6月、三重県松阪市生まれ。県立津高校を卒業後、米国の民主政治を学ぼうとジョージタウン大学に入学。帰国して国際交流基金に勤めた。その後、三重県議3期を経て1996年6月の衆院選に三重2区から出馬し初当選した。
以後、衆院議員を9期務め、民主党政権時代は文部科学大臣などを務めた。また、議員連盟の活動にも積極的に取り組み、2016年に発足した日本語教育推進議員連盟では会長代行を務めるなど、中心的な役割を果たした。
議連発足に際しては、日本語学校の関係団体からヒアリングを行うなど、教育現場の声を吸い上げた。同議連は2019年に日本語教育推進法を制定。多文化共生社会の基盤づくりに大きく貢献した。
議員活動ではこのほか、「外国人の受入と多文化社会の在り方を考える議員連盟や、ミャンマーの民主化を支援する議員連盟の会長などを歴任。「市民派」の政治家として積極的に活動してきた。
県議時代を含め40年余りの政治生活にピリオドを打ったわけだが、衆院議員を引退したあとも東京にとどまり、社会活動に取り組むという。
にほんごぷらっと編集部