日本語教育推進法案、参院の審議は来週が山場に
参院は6月13日の議院運営委員会で14日の議事日程を決めたが、文教科学委員会の開催は日程になかった。この結果、日本語教育推進法案の審議は来週に持ち越されることになった。通常国会の会期末は26日。最終盤の24日の週には議案の審議が行われるか微妙で、来週中に文教科学委員会が開かれないと、法案が継続審議または廃案になる恐れがある。
先に報じた通り参院文教科学委員会は、白須賀貴樹文科政務官が緊急事態に備えて待機する「在京当直」の日に千葉県の選挙区に帰っていた問題などを野党が追及したことで紛糾。5月28日を最後に委員会が開かれていない。
日本語教育推進法案は5月28日に衆院を通過している。超党派の日本語教育推進議員連盟が2016年11月に発足し、今国会に法案を提出した。衆院では文部科学委員会、本会議を全会一致で可決されており、異論を唱える党派はない。しかし、全く別件で与野党が対立し、参院文教科学委員会が開催されない状態が続いている。
各党議員の努力で作成された法案とはいえ、国会の事情で委員会が開催されなければ法案の審議、採決ができない。通常国会後に参院選が予定されている中で、新たに年金と老後資産問題が浮上。来週の終盤国会ではこの問題が大きな争点となりそうで、文教科学委員会が開かれるかどうか。日本語教育関係者をやきもきさせそうだ。
参院文教科学委員会の委員は以下の通り。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/konkokkai/current/list/l0068.htm
にほんごぷらっと編集部