日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議が発足 公認日本語教師の法整備へ

日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議が発足 公認日本語教師の法整備へ

日本語教師の資格に関する調査研究協力者会議が7月9日に発足した。この会議は、文化審議会国語分科会が「日本語教師の資格制度の整備」を提言したのを受けて文化庁が設置した。初会合は一部委員がオンライン参加し、会議はWEBで公開された。

日本語教師の資格制度については、国語分科会日本語小委員会が報告書で「日本語教師の資格制度を整えることにより、優れた日本語教師を養成・確保し、日本語教育の質を向上させること」を提言。この中で名称独占の国家資格としての「公認日本語教師」の創設を打ち出した。医師や薬剤師などの国家資格がないと職に就けない業務独占と違い、名称独占の公認日本語教師は、その資格がなくても日本語教師の仕事はできる。社会福祉士や心理士などが名称独占の職業だ。

調査研究協力者会議は、「公認日本語教師」の資格要件や登録制度などを検討するのが目的で設置され、日本語教育の研究者、関係団体の代表、日本語学校の校長など11人が委員として選任した。

初会合では、まず西原鈴子・NPO法人日本語教育研究所理事長を座長、伊東祐郎・国際教養大学日本語教育実践領域代表が副座長に選び、事務局の文化庁国語課から8月までに3回の会合を開くなど審議のスケジュール案が示された。

公認日本語教師の制度を創設するためには、日本語教育能力判定試験とその実施機関、さらには公認日本語教師の登録機関も必要になる。そのための業務規程なども策定しなければならない。調査研究協力者会議は、新たな制度の運用に必要な課題について専門的な立場から意見を述べ、公認日本語教師の制度設計の詰めの作業を行う。

文化庁は、公認日本語教師の制度を整備することで、日本語教育の質を高めるとともに、日本語教師のステータスや待遇をアップさせたいとしている。そのためには新たな法律が必要で、調査研究協力者会議の意見を受けて法案作成作業に入り、文化庁は来年の通常国会に法案を提出したいという。

にほんごぷらっと編集部

にほんごぷらっと編集部にほんごぷらっと編集部

投稿者プロフィール

「にほんごぷらっと」の編集部チームが更新しています。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

イベントカレンダー

4月
19
10:00 AM 凡人社オンライン日本語サロン研修... @ オンライン
凡人社オンライン日本語サロン研修... @ オンライン
4月 19 @ 10:00 AM – 11:00 AM
凡人社オンライン日本語サロン研修会『実践に基づく「やさしい日本語」の論点整理』 [日 時] 4月19日(土)10:00~11:00(オープン 9:40)※日本時間   [対 象] 日本語教育関係者、多文化共生に関心のあるすべての方   [定 員] オンライン:250名 ※ 先着順、定員になり次第締め切ります   [参加費] 無料 ※ 要予約、前日(4/18)17 時までに招待 URL を送ります   [講 師] 岩田 一成 先生(聖心女子大学)   [内 容] 『やさしい日本語ってなんだろう』(ちくまプリマー新書)を解説します。 10 年以上実践活動に関わって来て、まだまだ一般の人に「やさしい日本語」の理念は広がっていないなあと感じています。 病院関係者は英語志向が強いですし、学校のお知らせは規範に則って冗長なあいさつが冒頭部分を占領しています。 そして国や自治体の文書は細かい・抽象的・長い・硬い…といろいろなクセがあります。 これらは場面別にストラテジーを練る必要があると考えています。その際に大事な論点がいくつかあります。 ・「やさしい日本語」は話し言葉と書き言葉で別物である ・悪文追放は本来「やさしい日本語」運動とは無関係である ・メッセージの内容や社会制度が文章に強く影響を与える そんなお話をしたいと考えています。   [お問い合わせ・お申込み] 主催:凡人社 お問い合わせ・申し込み先(担当:凡人社/坂井) E-mail:ksakai@bonjinsha.co.jp   ※ 下記お申込みフォームかメールでお申し込みください。 メールでお申し込みの際はタイトルに「オンライン日本語サロン研修会(4/19)」と入れて、本文にご氏名・ご所属・ご連絡先をご記入ください。 お申込みフォーム→https://forms.gle/8A4mTHwVKRaUG3Y39
4月
27
4:00 PM オンライン読みもの作成入門講座 @ オンライン
オンライン読みもの作成入門講座 @ オンライン
4月 27 @ 4:00 PM – 7:00 PM
オンライン読みもの作成入門講座 概要 NPO多言語多読が作成した多読用読みものがどうやって作られているかを知り、実際に小グループで作る体験をしていただきます。初級学習者と中級学習者向けの2つの読みもののリライトを扱います。 ≫ 過去の報告を読む 講座の内容 多読用読みものの現状 多読用読みもののレベル分けについて 求められている題材とは? 初級向け、中級向けの多読用読みもの作成体験 作成した読みものへのフィードバック ※内容は参加者に合わせて変更することがあります 参加対象者 多読用読みもの作りに興味をお持ちの方 多読授業をやっている方で、ご自分の現場に合わせた読みものを作成したい方 NPO多言語多読の読みもの作りに参加したいとお考えの方 基本的に多読について知識がある方を対象にしていますが、多読について知識がない方は事前にご相談ください。
5月
16
5:00 PM 【教員対象オープン講座】中高生の... @ オンライン
【教員対象オープン講座】中高生の... @ オンライン
5月 16 @ 5:00 PM – 6:30 PM
日本語探究に関するレクチャーと「中高生日本語研究コンテスト」についての説明を行います。 次のような方におすすめです! ・「中高生日本語研究コンテスト」に関心をお持ちの中高・特別支援・義務教育学校の先生。 ・探究を担当されていて、生徒に様々なコンテストを紹介している先生(教科不問)。 ・日本語好きな生徒を担当している先生。 講師:田中 牧郎(明治大学)/ 村上 敬一(徳島大学)/ 又吉 里美(岡山大学)/ 岩城 裕之(高知大学) お申し込み:https://forms.gle/x8FvkXyzXAZDpR4n7 コンテスト専用サイト:https://www.junior-jpling.org/

注目の記事

  1. 移民政策の先駆者・故坂中英徳さんを偲んで 元東京入管局長で移民政策研究所所長の坂中英徳…
  2. 【お知らせ】「やさしい日本語」で外国人の労災防止を―「にほんごぷらっと」でシンポジウムの動画を公開 …
  3. 労災防止に「やさしい日本語」を 日本語議連の里見事務局長が国会で議論 日本語教育推進議員連盟事…

Facebook

ページ上部へ戻る
多言語 Translate