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第5回年次大会 市民性形成と言語文化教育
- 2018/10/22
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テーマ趣旨
現代の世界は,国や言語,文化の境を越えて様々な背景を持った人々が共に生きています。そうした状況を見つめながら,社会を創造していくこと,主権者であること,複数のことばや文化を持つこと,多様な人間が共生すること,誰もが公正公平に生きる権利を持つこと,社会をよりよいものにしていくことを実現していくための教育として,市民性形成の教育が存在しています。言語文化教育研究学会もこれまでこの分野に関する研究と実践の活動を推進してきました。
しかし,こうした市民性形成の観点は重要であるがゆえに,ときに教育実践や研究の多様な分野でそれぞれに取り込まれ,語られていきます。例えば,日本では,市民性教育は,学校教育における主権者教育として,また人権教育として,地域社会における社会づくりの教育として,グローバル社会における言語教育として語られてきました。しかし,冒頭のような視点に立ち返れば,市民性教育は本来総合的な概念であり,人と社会,ことば,文化をトータルに捉え,よりよい未来を創造していくための教育であるはずです。
このたびの言語文化教育研究学会第5回記念年次大会では,「市民性×教育」をキーワードとした学際的協働を一つの主眼に捉え,これまで多様な領域で活躍されてきた市民性教育の論者・実践者が互いに語る中で,それぞれの領域で語れてきた市民性教育の意味を広げ,問い直していきます。
(年次大会実行委員会―企画担当:南浦涼介,細川英雄,福島青史)